自分が正しいとお互いに言い張ることが、お釈迦さまの教えだろうか
日本で仏教徒であるということは、○○宗○○派に属しているということです。
ある時、ある僧に、日本ではどうして仏教で一つになれないか尋ねたときに、
日本は宗祖仏教だからだよ。と、いわれました。
宗教法人の寺院規則には、
この法人は、○○○を本尊【主神】とし○○宗【教】の教義をひろめ、儀式行事を行
い、
信者を教化育成することを目的とし、その目的を達成するために必要な業務〈及び事業〉を行う。
という条項が必要となっています。
日本の宗教法人で必要なものは、本尊、○○宗、儀式、信者、業務が必要です。
宗教法人になると、事業税(課税もある)、固定資産税(課税もある)、預金の利息税等が課税されません。
宗教法人法は、法人になるための線引きです。
これが、日本の仏教で○○宗が必要な理由の一つです。
やさしくいうと会社です。建物や土地が、宗教法人です。
包括法人であれば、本山から任命されている有資格者が代表役員となります。
単立寺院であれば、現在の代表役員からの任命、もしくは、そこの寺院規則に則った方が代表役員になります。
代表役員がいない宗教法人もあります。
経済的事情により運営が困難であったり、現在すんでいる方に資格がなかったりです。
また、個人の資格は、度牒を受けていらっしゃることでわかります。
お釈迦さまの教えは、人によって解き方が変わる対機説法です。
宗教といえば、拝む、頼む、願う、祈る、称える、坐る、すがる、修行、変わる、悟、灯すetc
仏教とは、世間の常識の立ち位置から、
お釈迦さまの「生滅無我・知足小欲」の立ち位置に自分を変えることです。
それを古来から「覚った」というのではないでしょうか。
これが正しいことなのか、皆さんも考えて下さい。
まだ奥があるかもしれません。
私の考えは、宇宙を見たとき125億年前に誕生した銀河の成分が地球にいて解るということは、
宗教も宇宙のどこであろうと通用するものでなければならないと思います。
地域により、人種により通じるものは、真実ではありません。
地球だけにしか通用しない教義も真実ではありません。
生物がいてもいなくても成立するものでなければなりません。
人類が、これまで発見してきた、物理の法則にように、宇宙全体に通じる真実 、
生滅無我の教えは、今起こっている真実です。
けっして人類がこの世で一番と考えない、自然の法則からは逃れることができない。
そこに、人が組み立てた教義と、お釈迦さまのお覚りには、根本の違いがあるのです。
お釈迦さまは、ご自身のご都合主義のためにご自身のお覚りを使用したことがあるでしょうか。
皆様も検証してみませんか。 多くの経典の中から……
わたしが正しいとお互いに対立すれば、争いが起こります。
[私たちの苦は、どこから生じるのだろう]の中にある十七条憲法を見て下さい。
正しいと思うことをみんなで尋ねて、客観的な眼で見てみましょう。
一歩下がって見つめ直すことが大切です。 |