お釈迦さまの世界へようこそ

                                                      勝林寺

 


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生ずる性質のものは、滅する性質を持つ

お釈迦さまの教えでも書きましたが、お釈迦さまのお覚りの根本です。
 生滅がお覚りの中心です。
  しかし、今日の仏教は長生きのためのお参り、無病息災のためのお参りです。
   気休めだと解っていても、もしかして、という思いで拝みます。
    拝む心は、帰依する心と同じなのでしょうか。
     「お願いします」でしょうか。「金出したからにはきちんと直せよ」 でしょうか。皆さんは、どちらですか。

    お釈迦さまが入滅されるときのようすを書いたお経が 涅槃経 です。
     そこには、死を受け入れ、弟子アーナンダに対し毅然とし、的確に問いに答えるお釈迦さまがいます。
      入滅のときのお釈迦さまのお言葉は、
       「いかなるものも移ろい行きます。怠ることなく努めなさい」
        努めるのは自分です。 
         
     何を努めるのでしょう……
      お釈迦さまから直接教えを受けた人は、お釈迦さまから聞いた教えを行えばよいでしょう。
       今、生活をしている人は、何をすればよいのでしょう。
        経典は、出家者に説かれたものが多いのです。
         在家者に説かれた教典は、少ないのです。

             その中で、生滅無我をこころの中心に据えて下さい。
              お釈迦さまは物を持たない生活をされました。
               それは、物を持つことは、苦を持つことだからです。
                スマホ依存の人がたくさんいます。
                 機械に使われている人がたくさんいます。
                  欲望に操られ、自分だけ儲けようとしている人がたくさんいます。

          自分は今どこにいますか。
           うまいことしようと思っていますか。
            自分に何を投資していますか。

                  しかし、年齢を重ねないと見えてこない世界が確かにあります。
                   早い内に気が付いた方、教えられた方は、自分の生き方を考えて下さい。

                 こころは、チェックしないとすぐに怠けてしまします。            
                  最初に悪いことをするときはドキドキします。
                   やがて慣れてくると平気になります。
                    こころは自ら手入れをしなければなりません。
                     一緒にいて一番やっかいなのが、自分の心です。
                      苦は自らが生み出すのだから

        そんなことに気付かせてくれるのがお釈迦さまの言葉です。

 
  勝林寺